◆外資系企業への転職とは?
外資系企業という言葉に明確な定義はありませんが、日本以外で法人登録された企業や、
海外の投資家の資本で成り立つ企業などを指して使われます事が多いです。
外資系企業と一言で言ってもいくつかの種類がありますが、
ここでは外資系企業の特徴や働くメリットについて記載させていただきます。
(特徴)
前提として、日系企業では組織をより重んじるのに対して、
外資系企業では個人を重視する傾向があります。
個人の役割や仕事の線引きについては入社前よりジョブディスクリプション(JD)に明記されております。
記載されていない事項について、業務を行う必要は無いと考えられております。
日系企業でいう総合職や、職種の変更をともなう異動も少ないです。
雇用については日系企業の正社員は終身雇用が基本ですが、外資系企業では契約ベースのため、
実績が伴わない場合や社員の希望による数年単位での契約終了も珍しくありません。
また、外資系企業の給与体系は、営業職以外でも成果主義が一般的で、日系企業のボーナス制度の代わりに、
KPIを元にしたインセンティブ(歩合)制を採用する企業も多く見られます。
成果主義なので年功序列もあまり関係ありません。
また、外資系企業には日本のお盆休みのような概念はなく、
7月〜8月に1〜2週間のまとまった夏休みを自由に取ることが一般的です。
冬休みについても海外の支社ならび本社はクリスマス以降休みを取る企業も多く、
長期休暇が取得し易い環境であることが多いです。
(メリット)
・給与・年収が高め
一般的に、外資系企業は同業種の日系企業に比べて給与水準が高く設定されています。
個人の能力や成績がインセンティブ給に反映されるため、
年齢や性別、職歴に関係なく、成果を出せば高年収を狙えるでしょう。
具体的な年収額は企業ごとに異なりますが、
平均年収は外資系企業の方が日系企業に比べて1〜2割程度高いとされます。
成果が公平に評価されることに満足する人も多く、
自分の実力に対する評価が仕事へのモチベーションにつながる、という考え方もできるでしょう。
・ライフワークバランス重視
外資系企業では、仕事の時間とプライベートの時間ときっちり分ける傾向があり、
ONとOFFが明確です。
働くときは働く、休むときは休む、というメリハリがあり、
個々のワークライフバランスに対する満足度も高めです。
日本の企業のように休みに携帯電話が鳴る、
会社の行事に参加が必要などはなくお休みの時はリフレッシュするのも仕事の一つと考えられれてます。
また、社員の有給休暇の取得率も高く、大手外資系人材紹介会社の調査によると、
全体の25%が15日以上の有給を消化しているという結果が出ています。
日系企業特有の「周囲に合わせて有給を取れず、休めない」と回答した割合は1%と少なく、
有給を取得しやすい環境も影響しているといえます。
・語学力が磨かれる
外資系企業に勤めることで、語学力の向上が期待できます。
日常の業務で英語を使う必要がある場合、外国語の使用頻度が高く、語学スキルを磨くことが可能です。
業務自体は英語が不要であっても、上司や同僚に外国人が多い職場ではコミュニケーションのために
語学力が求められることもあるでしょう。
英語力を活かして働きたい人や語学スキルのレベルアップを目指す人に、外資系企業は適しています。
また、企業によっては福利厚生として英語学習費用を負担する企業も御座います。
・誰にでも活躍のチャンスがある
外資系企業では、ダイバーシティーを推進する文化が浸透しており、
すべての人に平等に活躍のチャンスが与えられる土壌であることも特記すべき事項です。
グローバル企業では国籍や人種の異なる人が同じオフィスで働くことは珍しくありません。
女性の社会進出やLGBTQなど、多様なバックグラウンドを持つ人の活躍をサポートするカルチャーが一般化しています。
また、結婚や出産後も無理なく働けるよう、男性育児休暇を推奨する企業も見られます。