【引きこもりでも大丈夫!?】1年以上のブランクがある方の転職対策
退職後、すぐに次の仕事に就かずに無職の期間(ブランク)が長くなり「転職活動で不利になるかも」と不安を抱く人は少なくありません。離職期間が半年〜1年にもなれば、多くの企業は「仕事への意欲が低いのでは」「ビジネス感覚が鈍っているかも」「他社に採用されない理由があるのでは」という懸念を抱くでしょう。
採用されない『何かがある』と企業側も懸念を抱く為です。
一般的に転職活動の期間は3カ月〜半年ほどと言われ、それ以上無職の期間が長い場合は、面接で注目されることが少なからずあります。
「離職中に何をしていたのか」「どのような経緯があって長くなったのか」を知りたいと考える企業がほとんどでしょう。
無職の期間が長く続いている人は、ブランクについて応募企業から質問されることを想定し、自分の言葉で説明できるようにしておくことが大切です。
1.転職活動がうまくいかなかった
長期にわたり内定が獲得できない場合、企業から「経験・スキルや人物などにおいて何か問題があるのでは?」と思われがちです。
この場合は、転職活動に苦戦した理由を掘り下げ「目指す方向性が違った」「企業分析が足りなかった」など、自身の反省点を含めた自己認知を示すことが重要です。
それを踏まえて、現在の希望や方向性に至ったことを志望動機に繋げて語り、漠然と転職活動をしていたのではないことを伝えるようにしましょう。
2.資格取得の勉強をしていた
資格取得の勉強や留学を理由とする場合、企業は「なぜそれを目指したのか」「勉強はどこまで進み、結果何を得られたか」を聞いて、本気度や努力する姿勢、計画性を確認したいと考えます。仕事を離れて勉強をした目的を整理し、得られたことは何か、その経験を仕事にどう活かしたいのかを言語化しましょう。
「ダラダラと勉強していた」と思われてしまってはマイナス。
目的意識を持ち、計画を立てて学んだことを伝えることが大切です。
3.フリーランス、独立、起業を目指していた
企業は「なぜフリーランスになったか」「なぜ再び会社員になるのか」の2点を重視します。ここが曖昧だと「組織に馴染まない人物ではないか」「また会社を辞めてフリーランスになるのではないか」という疑問が拭えないからです。フリーランスとしての実績や発揮したスキルと共に、理由や経緯までを説得力を持って語ることが重要。
上のように「個人事業主としてうまくいかなかったこと」を「組織だからこそ得られる経験・成長の魅力」に転換して伝えても良いでしょう。
4.充電期間にあてていた
空白期間をどう過ごしたにしても、自分自身の意志で主体的に行動していた様子が見えれば、企業は評価してくれる可能性があります。
自ら計画して充電期間を持ち、例えばボランティアや趣味、知人のビジネスの手伝いなど「失業期間を有意義に過ごし、プラスになった」と伝えられることが大切です。逆に「失業後、何となく時間が過ぎてしまった」というパターンは避けたいもの。また、転職活動を再開した時期も伝え、「自分は他社から求められない人ではない」ことをアピールしておきましょう。
◎離職期間が長引いた理由を面接で伝える時のポイント
無職の期間が長引いている人に向けて、理由を企業に伝える際のポイントをご紹介します。
・誠実に答える
離職期間が長引いていること自体は変えられない事実ですから、理由については本音で誠実に回答することが大切です。ごまかそうとしたり、無理に言い繕ったりしては、逆にマイナス印象が強くなるでしょう。仮にうまく話ができたとしても、面接が進むにつれて辻褄が合わなくなり、深掘りされて答えに窮してしまうこともありがちです。
採用担当者が疑問に感じていることをクリアにできなければ、相手はいつまでも「長いブランクを持つ人である」という印象から頭を切り替えることができず、せっかく企業が求める経験・スキルや実績を持っていたとしても、その部分に注目できなくなってしまいます。相手の疑問を払拭し、これまでの紆余曲折や方向転換も含めて理解してもらい、納得してもらえるところまでしっかり伝えることを意識しましょう。
・離職中のスキルアップや成長についても伝える
スキルアップのために勉強していたことがあれば、その期間を経て得たことは何か、その経験を仕事にどう活かしたいのかを言語化しておきましょう。資格取得に挑戦した結果として、合格に至らなかった場合でも、取り組んだプロセスと、その中で得た知識についてはアピールになります。勉強以外でも、例えば単発で仕事を経験したことや、アルバイトに従事したことなどが、自分の成長や気づきに繋がっていれば、合わせて伝えると良いでしょう。
ただ、あまりにそこを強調しすぎると「ブランクを無理にフォローしようとしている」といった印象を与えてしまう可能性もあります。あくまでも離職期間が長引いた理由に付随する要素として「今後に活かしていきたい」というアピールに留める方が良いでしょう。
・「何も語れることがない」場合も自分なりに掘り下げる
中には「何となくズルズルと離職期間が長引いてしまった」「なかなか採用に至らず、その理由もよくわからない」という人もいるでしょう。こうした場合は自分なりに「なぜそうなったのか」を掘り下げて、具体的な改善策を考えて行動に移しましょう。そして、どのような取り組みをし、どのような変化を感じたかを面接で話してみましょう。
自分の問題点や課題をきちんと認知していることが伝われば、企業も「客観的に自分を分析できる」と捉え、「失敗してもそれを踏まえて成長していける人物」だという評価に繋がるでしょう。
いかがでしょうか。
1年以上ブランクがあっても、大事な事はその間に得た知識、経験、技術を『言語化』する事です。
ブランク期間の事を聞かれる事を想定してしっかり準備して面接に臨みましょう!!