WEB面接について
昨今の社会情勢を受け、新卒採用選考で急増している面接の形式が「WEB面接」です。オンラインで会議ができるアプリケーションを用い、対面ではなく遠隔での面接を取り入れる企業が増えています。
また企業側も一次面接やカジュアル面談の際はWEBでの面接を導入するケースが非常に増えており、特に外資系企業については最終面接に関しては本社サイドの役員様が相手になるケースもあり頻繫にWEB面接が導入されております。
本日は定番になりつつあるWEB面接について解説します。
◆WEB面接とは?
WEB面接とは、企業の面接担当者と応募者がインターネット回線でパソコンやスマートフォンなどのデバイス端末同士をつないで実施する面接です。
通信環境とデバイスがあれば、遠隔地からでも面接を受けられるのが特徴です。選考のために直接企業へ足を運ぶ必要がなく、自宅で面接が受けられます。そのため交通費がかからず移動時間が短縮できるメリットもあります。
しかし対面の面接に対し、WEB面接は画面越しでのやり取りとなります。そのため、雰囲気や表情などが伝わりづらいところもあります。
とはいえ、基本的な面接の目的や流れは大きく変わりません。面接のポイントは以下の記事でも詳しく紹介しています。併せてご覧ください。
◆WEB面接を受けるために必要なもの
WEB面接を受けるには事前準備が必須です。機材や環境設定など、必要な7つの要点を押さえて説明します。
・インターネット環境
WEB面接に欠かせないものとして、第一に通信環境があります。
面接途中で音声が途切れたり映像がフリーズしたりする可能性を避けるため、面接を受ける場所のインターネット環境をあらかじめ確認しましょう。
有線LANでインターネット回線に接続できれば安心ですが、そうでない場合はルーターの近くやWi-Fi電波が常に強い場所を探しておきます。事前にオンライン会議を使用してみて通信状況を確認するとより安心です。
・デバイス
デバイスとは、WEB面接を受けるのに必要なパソコンやスマートフォン、タブレットを指します。
オンライン会議ができるアプリケーションが使用できればどのデバイスを使っても構いませんが、画面が大きく通信状況が安定しているパソコンの利用が望ましいでしょう。
スマートフォンの場合は、本体が倒れたり傾いたりしないようにスタンドを用意することをおすすめします。
・WEBカメラ
自分の顔を映すためにはWEBカメラが必要です。もしデバイス内蔵のカメラがあればそれで問題ありません。内蔵されていない場合は、外付けのWEBカメラを用意しましょう。
内蔵カメラの性能によっては映りが暗くなる可能性があります。自分がどのように映るのか事前チェックをおこないましょう。もし暗い場合は明るい場所に移動するか、リングライトなどを活用して明るさを調整しましょう。
・イヤホン・マイク
デバイスには基本的にマイク機能やスピーカー機能が内蔵されています。音が頻繫にハウリングするなどの音声トラブルがなければそのまま使用して問題ありません。
しかしマイクの音質が悪い、生活音や雑音が入ってしまう、相手の声が聞き取りにくい、内蔵スピーカーから出る音をマイクが拾ってしまいコミュニケーションが取りにくいなどの音声トラブルがある場合は、別途マイク付きイヤホンを利用しましょう。
また、WEB面接前にテストしておくと開始後の予期せぬトラブルを防ぐことができます。音は問題なく聞こえるか、マイクは正常かなどを確認しておきましょう。
・会議ツール、アプリケーション
WEB面接に使う会議ツールやアプリケーションツールが指定されている場合、事前にダウンロード・インストールしておきましょう。インストール後はすぐに起動できるか確認するほか、プロフィールの画像を履歴書用の写真に変えておくなどの準備が指示されている場合は事前に準備します。
・場所・環境
WEB面接は、できる限り静かな場所で受けましょう。
自宅で受ける場合は、生活音や雑音などが入らないように部屋の窓やドアを締めます。
同居の家族がいる場合は、面接があると伝えてその時間は静かに過ごしてもらうよう協力をお願いしましょう。また、宅配便の配達時間をずらすなどの準備もしておきます。
画面の背景はシンプルな状態にし、部屋は片付けて余計なものが入らないようにします。また、逆光になっていないか、暗すぎたり明るすぎたりしないかなど映りを確認しておきましょう。
もしWEB面接に適した環境が用意できない場合は、大学のキャリアセンターで面接用のブースを貸し出している場合もあるため確認してみましょう。
・服装・身だしなみ
服装や身だしなみは、対面の面接と同じように整えて臨みましょう。
会社からの指定がない限り、基本的には上下ともスーツ着用がおすすめです。またWEB面接の場合もひげをそる、顔がはっきり見えるように髪を整えるなど清潔感に気を配り、好感度を上げましょう。
・WEB面接を受ける前に確認しておくこと
本番でトラブルがないように事前の確認をしておきましょう。できれば前日までに環境を整え、当日は面接に集中できると理想的です。
◆チェック事項
①応募書類を手元に用意しているか
企業に送ったエントリーシートなど、応募書類は手元に置いておきましょう。エントリーシートに沿って面接が進む場合があります。
事前に目を通し、話す内容や逆質問をまとめておくとスムーズです。
②デバイス機器やインターネット環境は問題ないか
デバイスの状態やインターネット環境に問題がないか念入りに確認します。
マイクやイヤホンなど別の機器を使用する場合は一緒に準備しておくと安心です。
また、定期的にシステムの更新やアップデートがかかるデバイスの場合は注意が必要です。WEB面接前に起動しようとしたらシステムの更新が必要になり、起動に時間がかかって遅刻してしまったということがないよう、事前に確認しておきましょう。
③WEB面接に関係のないアプリや通知は切れているか
WEB面接で使うアプリケーション以外のソフトやウィンドウはすべて閉じ、通知のアラーム音などが鳴らないようにします。
また、WEB面接に使用する以外のデバイスも同様です。例えばパソコンで受ける際は、スマートフォンや時計が鳴らないようチェックしましょう。
④アカウント名・表示名は適切か
面接というフォーマルな場にふさわしいアカウント名や表示名を設定します。会社から指定がある場合はその通りにし、ない場合は本名にしておくとよいでしょう。
⑤映像や音声は問題ないか
映像や音声に問題がないか確認します。
デバイスのカメラの位置は、自分の目線と同じ高さになるように調整します。低い位置だと面接官を見下ろすような映り方をしてしまう場合があるため注意が必要です。
また明るさは問題ないか、画角のなかに顔がしっかり映るか、背景に余計なものが映りこんでいないか、音は割れずに聞こえるかなどを確認します。
⑥デバイスの充電残量は十分か
デバイスの充電残量も確認しましょう。充電が十分でないと、面接途中で映像も音声も途切れてしまい、面接そのものが中断してしまうかもしれません。できれば充電しながら受けると安心です。
WEB面接は対面の面接と違い、画面から伝わる情報だけで判断されてしまいます。そのため目線や声の調子やトーン、表情などにいつも以上に気を付けましょう。明るく大きな声で、焦らずゆっくりと話しましょう。
表情やしぐさは少しオーバーに感じるくらいにし、目線もカメラを面接官の目だと思って見るようにした方がいいでしょう!