【後悔しない!】転職時の給与交渉
仕事のやりがい、望む生き方に合った勤務スタイルも大事だけど、転職するからには年収はしっかり確保したいーそんな方は多いのではないでしょうか。
世界的に景気が停滞し、家賃や食費など家計にもインフレが波及している現在は尚更です。
では具体的にどうすればいいのでしょうか?
【給与交渉前にやるべきこと】
◎業界給与水準のチェック
平均給与を知らないと給与交渉を的確に進めることはできません。仲の良い同僚や上司に聞いたり、業界に精通した転職コンサルタントに相談するのもいいでしょう。
◎総合的に判断できる材料を揃えておくこと
「働きがい」は給与の額面だけでは判断できません。例えば当社の調査では、世界の働き手の59%が現在の勤務先の福利厚生に不満だと回答しています。
基本給は会社の給与体系に基づいて決めるため、給与だけにこだわると交渉が早々に決裂するリスクがあります。一方、運用の柔軟性が高い手当や、コストが比較的低い福利厚生オプションなら譲歩を引き出せるかもしれません。時間やお金がなくて取得を保留していた資格はありませんか?オファーされた仕事に役立つ資格なら、転職先にその費用の負担を願い出てみるのも一計です。
給与が期待値に満たなかった場合でも、フレックス制や在宅勤務、健康保険などが充実していれば転職後のQOLが向上する可能性があります。どんなライフスタイルを目指したいのか、どんな条件だったら納得できるかを総合的に考えておくことが大切です。
◎上限の確認
採用企業の予算は青天井ではありません。職種ごとにサラリーキャップ(給与の上限)が規定されている場合もあり、会社としては簡単に例外を認められないのが現実です。期待値を下回ることがわかった場合は、給与交渉に望む前に上述したような給与以外の条件を考えておきましょう。在宅勤務や夏季休暇の延長、社外研修の参加費用などで話がまとまったケースもあります。
◎自信を持つこと
自信を持って交渉に臨むコツは自分の市場価値をしっかり把握し、相場観を鍛えておくことです。リサーチには年収ガイドが役立ちます。異業種や関連職の給与も調べておくと中途採用市場の全体像が見えてくるはずです。
【給与交渉の場でやるべきこと】
相手の懐具合や自分に対する評価がわからない中で給与交渉をするのは難しいものです。希望年収の伝え方を失敗して破談になってしまうかもしれませんし、そもそも駆け引きは苦手という方もいらっしゃるでしょう。将来の上司になるかもしれない相手と掛け合って心象を損なったらどうしよう、という心配もあります。
◎過去の給与について嘘をつかない
給与交渉ではできるだけよい条件を引き出したいのが人情です。でもだからといって過去の給与について嘘をついてはいけません。転職先の上司も人事も競合のおよその年収はわきまえています。入社の際に源泉徴収票の提出を求められる場合もありますので、ありのままを正直に伝えるのが鉄則です。
◎まずは先方から数字を引き出す
まずは相手から数字を引き出すのが交渉の基本。転職先の上司や人事担当者が想定年収を提示してくれるのを待ちます。その提案に対して、自分にはもっと価値があると感じた場合はやんわりとその気持ちを伝えてみましょう。
先に自分の希望年収を提示すると、それが転職先の想定や予算を大きく超えたものだった場合に先方の交渉意欲を大きく殺いでしまったり、強欲な人だと思われてしまうリスクがあります。
◎算出基準を教えてもらう
提示された年収の算出基準や評価基準を聞いてみましょう。掘り下げて根拠を聞くことで、転職先企業のロジックを理解し、交渉の余地がありそうな部分の検討をつけることができます。
◎自分の価値を客観的に示す
自分には提示された年収以上の価値があると思う場合は、その根拠を客観的かつ明確に示しましょう。特に市場平均以上の給与や、転職先の給与体系を逸脱した待遇を希望する場合は相応の理由がなければ受け入れにくいものです。転職先にどのような利益をもたらせるのかを説明し、納得してもらわなければいけません。
◎何があっても冷静・誠実にふるまうこと
給与交渉のやりとりは相手のあなたに対する認識・評価に間違いなく大きな影響を与えます。どのような展開になっても冷静を保ち、真摯な態度を崩さないようにしましょう。相手は将来の上司になるかもしれませんし、今回の交渉が破断になったとしてもまたどこかで顔を合わせることもあるかもしれません。信用を失するようなふるまいは避けてください。
いかがでしょうか。
まずは、しっかりと事前調査をしてその職種、ポジションの上限を把握した上で自身の希望を伝えましょう。
必要以上に高い事が良いことではありません。
あくまでも『入社時の年収』になりますので、最初はそこそこでも活躍次第で上がっていく事は可能です。
逆に最初のうちからハードルを高くしすぎて潰れてしまった方も多くいます。
年収が上がれば上がるほど、パフォーマンスへの期待も上がります。
適正な年収を提案する事が最も大事と思いましょう!